ウクレレ

ハンドクラフトギターフェス2024 展示楽器の紹介〈その3〉

2024年5月25、26日に開催される Tokyoハンドクラフトギターフェス に展示販売する楽器のうち、テナーウクレレの紹介ページです。

 

テナーウクレレ

SLTS-2750 マートルウッド

仕様

マートルウッドボディ
アイボリーバインディング + アバロンパーフリング
ホンジュラスマホガニーネック
スロッテッドヘッド
ローズ指板+アバロンドットポジションマーク

アメリカ、オレゴン州で産出されるマートルウッドのマスターグレードカーリーを使っています。
マートルウッドは「オレゴンコア」と呼ぶ人もいるくらいで、色味は違いますがまるでコアのような様々な杢が見られ、とてもゴージャスな雰囲気を持つ木です。質は少し柔らかめで、低音がしっかりと出る優しい雰囲気がある音色です。Low-G弦と相性が良いように思います。
コアなどの茶色系の楽器と違う雰囲気をお探しの方におすすめですね。

とっても素敵な木なのに案外他のビルダーさんやメーカーがまだ使っていないので、ここはセイレン工房がしっかり紹介して沢山の人に見てもらいたいなというところです。


SLTC-286 ハワイアンコア(マスターグレード)

ポイント

ハワイアンコアボディ(マスターグレード)
アバロンパーフリング
カッタウェイ
サイドホール
ホンジュラスマホガニーネック
エボニー指板 + アバロンウェイブライン
4連ペグヘッド + Gotoh-SGi510

カーリーが均一に揃った美しいマスターグレードコアを使い、ステージ映えするようなスマートでかっこいいテナーウクレレのイメージで製作しました。
カッコいいでしょ?(^^)

最近新しくデザインした鷹や鷲の嘴のような形の片側4連ペグのヘッドを採用し、高精度で有名な後藤ガットのSGi510というペグを使っています。
ヘッドのラインを強調するように、縁に沿ってシルバー(純銀)のラインを埋め込んでいます。
ボディのサイドホールによって演奏者の耳に楽器の音色が届き、心地よく演奏することができます。

この、4連ヘッド+カッタウェイ+傾けた指板エンド+サイドホールって組み合わせ、実は最近ちょっと気に入っているんです。
ヘッドの名前をつけたいけどどうしましょかね。鷹の頭(クチバシ)のようだからホークヘッドあたりでいいかなぁ。。。

 


SLTC-1650 黒柿  

仕様

黒柿ボディ
黒バインディング + 黒蝶貝パーフリング
カッタウェイ
サイドホール
ホンジュラスマホガニーネック
4連ペグヘッド + Gotoh-SGi510
エボニー指板 + ダイヤ型アバロンインレイ(12F)

黒柿は「黒柿」という種類の木があるわけではなく、普通の柿の木を切り倒したときに初めて分かる、数百本に1本(数万本に1本と言う人もいる)だけ見つかる非常に稀な木です。柿の老木の中のタンニンなどが変化して色がつくのではないかとも言われるようですが、本当のところはまだ分かっていないようです。
今回はセイレン工房秘蔵の黒柿の中でも本当に素晴らしい杢の部分を思い切って贅沢に使いました。
装飾は黒柿の色味に合わせてモノトーンな雰囲気て統一してみましたがいかがでしょうか。
通常アバロンを入れるパーフリング部分は黒蝶貝。バインディングは黒で締めて、指板もエボニーでなるべくシックな雰囲気になるよう最小限のポジマークにしてあります。指板を縁取る細い白木のラインも程よいアクセントになっています。
上記のコアテナーと同じく、4連ヘッド+カッタウェイ+サイドホールの組み合わせで、モノトーンのシックな雰囲気でありながらもゴージャスな、イケてるちょい悪オヤジ的なところを感じていただければ嬉しいです。

音色はまるでピアノのような澄んだ音を感じさせつつも広いダイナミクスを持ち、幅広く演奏に対応してくれると思います。
是非実物を見ていただきたいラスボス的存在になっています。


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