ウクレレ

ハンドクラフトギターフェス展示楽器紹介(1)

ハンドクラフトギターフェス2022、いよいよ来週末(5月21日、22日)の開催日が近づいて来ました。

セイレン工房でもメインに展示する楽器はすでに完成し、残りの数本のギターなどの製作作業を進めているところです。

 

先日はウクレレ奏者の鈴木智貴君がハンクラ展示楽器の試奏のために工房を訪れてくれて、一緒に解説動画を撮影することが出来ました。智貴君の演奏や音色の評価はとても分かり易い上に、貴重な時間を使って動画を編集しYoutubeにアップしてくれたので、たくさんの人に見ていただけたら嬉しいなと思っています。

このページにも、智貴君の動画をご覧になって訪れてくれた人が多いのではないかと思います。ありがとうございます。

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さて、では完成している楽器の紹介をして行きましょう。

 

ソプラノウクレレ

いつも製作しているSeilenのソプラノは、音色の張りやサスティーンの改善を狙ってスケールが358ミリと、カマカやマーチンなどのソプラノよりも少し長いスケールを採用しています。
今回製作したソプラノウクレレは逆に柔らかめの音色を狙って、ごく一般的な345ミリのスケールとなっています。

100年前の古いハワイアンウクレレをイメージして作ったキュートなウクレレ、楽しんでくださいね。

 


SLVS-164vm

・ホンジュラスマホガニーネック
・ローズ指板(センター飾り)
・ビンテージマホガニーボディ
・べっ甲バインディング + ロープパーフリング
・ペグ ”PegHeads”

 

ソプラノスケール + セレクテッドマホガニーの柔らかで優しい音色が特徴。
ナイロン弦を張ったらもっとまろやかなサウンドに! 

 

SLVS-164vm
SLVS-164vm

 

SLVS-275

・ホンジュラスマホガニーネック
・ハワイアンコア指板(ロープ模様センター飾り)
・5Aハワイアンコアボディ
・ロープバインディング
・ペグ  ”PegHeads”

 

ボディ材が取っておきの5Aコアになって、ハワイアン〜なコロコロした音色に。
ウエストがギュッとくびれたボディシェイプならではの中音域に特徴のあるラジオボイスもノスタルジックな雰囲気を作っています。

SLVS-275
SLVS-275

コンサートウクレレ

今回の製作では1台だけのコンサートサイズになります。
セイレン工房で製作したボディを、木曽平沢の漆職人巣山定一さんに漆塗りの技法で仕上げていただきました。
深みのある濃い色合いが渋い美しさを出しています。

SLC-204J

・ホンジュラスマホガニーネック
・ローズウッド指板
・4Aハワイアンコアボディ
・漆塗り仕上げ
・ペグ UPT

 

木曽の漆職人さんの中でも卓越した技術で人気な職人、巣山さん。漆塗りのお椀も納期が1〜2年はかかるほど。
このコンサートウクレレも色の付け方は秘密ということで教えてもらえなかったのですが、漆を塗っては研ぎ込み、という工程を何度も繰り返して2年がかりで塗り上げた力作です。

 

SLC-204J
SLC-204J


ミニテナーウクレレ

セイレンのミニテナーは、ボディはコンサートサイズのまま、ネックだけを1フレット分長いネックをつけたものです。テナーが欲しいけれどボディが大きくて抱えにくいなというような方におすすめです。

今回は、セデュア(オバンコール)と、ココボロの2台を製作しています。

 

SLMT-3480

・ホンジュラスマホガニーネック
・ローズウッド指板 (ツリー・オブ・ライフ ウッドインレイ/ハワイアンコア)
・カーリーオバンコールボディ
・アバロンパーフリング
・ペグ UPT

 

最近はSheduaという名前でも呼ばれているオバンコール。これほどカーリーの出たものは僕も初めて見ました。
力強くもまろやかな音色はアコギでも定評があります。
指板面には、杢入りのハワイアンコアを切り抜いてローズウッドに埋め込んだウッドインレイが、華やかさとウッディな落ち着いた雰囲気を両立させて存在感を際立たせています。

 

SLMT-3480
SLMT-3480
SLMT-3480 ウッドインレイ カーリーコアの木をローズウッド指板に埋め込んでいます

 

SLMT-1520 Cocobolo

・ホンジュラスマホガニーネック
・ココボロ指板 (12F アースインレイ/ターコイズ&999.9シルバー)
・ココボロボディ
・バインディング(黒)
・ペグ UPT

 

鮮やかなオレンジ色のココボロ材。年月が経つと少しずつ落ち着いた深みのある色へと変化して行きます。
およそ鳴りそうもないような重い木ですが、抜けが良く各弦の分離も良いダイナミックな音を聞かせてくれます。
指板の12フレットには、丸い地球に見立てて本物のターコイズの原石を削って作ったドットを、純度99.99%のフォーナインシルバーの腕で抱き締める「アースインレイ」を入れました。
ココボロのオレンジと、ターコイズのブルーのバランスがとても綺麗です。

ボディの縁取りは、太めの黒いバインディングでグッと引き締めて力強さを表現しています。

SLMT-1520
SLMT-1520
SLMT-1520 アースインレイ(ターコイズ&9999シルバー)

様々な素材で作った、ソプラノ、コンサート、ミニテナーの5本のウクレレ、いかがでしたでしょうか。
後編ではいよいよテナーサイズの紹介になります。

楽しみにお待ちくださいね。

(*このページ中の価格表記はすべて税別となっています。
また、価格はすべてハンドクラフトギターフェス会場でのイベント特別価格です。販売店での価格や、改めての同仕様のオーダーの場合は価格が変更になる場合がありますのでご了承ください。ケース等は含まれていません。)


ウクレレ奏者 鈴木智貴君のレビュー動画はこちらです!

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