ウクレレ

25年間

1985年...。  25年前。

皆さんは何をされてました?

実は1985年は、ティーズギターの前身となる工房が創業した年なんです。

 

僕は19歳で小さなギター製作会社に就職しました。

社長と奥さんと社員の僕ひとり、という小さな会社。ギター関係の下請け仕事をやりながら、少しずつそのメーカーのオリジナルギターやベースを作って
いました。
何百本ものギターネックやエレキギターのピックガードを部品として作るのが主な仕事でした。

4年ほどそこに勤めていましたが、いろんな経緯があって23歳の時に独立して小さな工房を開くことにしました。

夏の暑い時期に、スコップを使って自宅の庭に4坪半の広さの穴を自分で掘り、近所の工務店に基礎と柱組みをやってもらい、後は自分で壁や天井の細工をしてちっぽけな作業小屋を建てました。

退職金をはたき、バイクとキーボードとギターを売り払った金で、中古のルーターとボール盤を買い、借り物のサンダーを置いて楽器の修理とカスタムギターの下請け仕事を始めました。

「将来はこうなりたい」
なんて大それたことを考えたわけではなくただ、
「若いうちだから好きなギターの仕事をしてみたい。そんなに長く続くわけないし...。」くらいの気持ちだったと思います。

で...。

気がついて見ればあっという間に25年が過ぎようとしています。

沢山の人にお世話になりながらなんとかやって来れました。

本当にありがとうございます。

お客様、取引先の方々、僕に楽器作りを教えてくれた師匠たち、それからスタッフや家族の皆んな、僕とウクレレを引き合せてくれた妻、いつも励ましてくれた母親、技術屋のありかたをいつも背中で見せてくれた今は亡き父親。

こんなに素敵な仕事に巡り合えた幸せをいつも感じています。

ありがとうございます。

 

-ウクレレ