ウクレレ

ウクレレの簡単弦高チェック

お客さまからウクレレの弦高設定について質問されることがよくあります。

大抵はお電話やメールでのお問い合わせなので、実際に目の前で手を動かしながら説明することが出来ずに歯がゆい思いをしたりしています。

弦高は12フレット部分のフレットの上から弦の下までの隙間を測るのですが、文房具屋さんで売っているような物差しは、一番端がゼロになっていなくて、2~3ミリ離れたところがゼロになっているのでちょっと使いにくいんです。

下の写真に写っているような専用のゲージが有れば正確に測れるのですが、さすがにご自宅にこのゲージを持っている人はよほどのマニアの方かなと思います。

またやはり下の写真にあるような15センチくらいの金属スケールなんかが有れば測りやすいのですが、今回は身の回りにあるもので何とか目安くらいにならないかなと思って考えてみました。

  1円玉です。

これならばどこの家庭にも同じものがあるでしょうし、出先でも財布の中を探せば2個くらい入っています。もしたまたま財布に入ってなかったとしても、「2円貸して!」くらいでしたら借金もし易いものです。

  さて使い方。

1円玉の厚みは約1.5ミリです。デジタルノギスで正確に測ったところでは1.53ミリでした。ま、1.5ミリとしましょう。

セイレンでは、出荷時の弦高設定を、ソプラノで2.8ミリ前後、コンサートで2.6ミリ前後としています。

もし1円玉を2枚重ねて12フレットの上に乗せ、その時に弦と1円玉が触れないとしたら弦高が3ミリ以上あるという事ですね。これはちょっと高めです。

逆に12フレットに2枚の1円玉を置いた時に、弦と1円玉が当たってしまった場合。そのままゆっくりと2枚の1円玉をボディの方向に移動してみましょう。

14フレットとか16フレットとかの場所で弦とコインが離れたとしたら、おそらく12フレットでの弦高は2.8ミリとか2.6ミリとかになっていると思われます。

あくまでざっくりな測定ですが、これで「それほど弦高が高すぎたり低すぎたりしていない」ということが確認できると思います。

もしも、「12フレットに1円玉1枚しか入らない。」だったら弦高が低すぎですし、「2枚入れてもスカスカ!」とかでしたら弦高調整の必要があります。お近くの信頼できる楽器店に一度相談してみると弾き易い状態に調整してもらえると思います。

もしあなたがセイレン製品をお使いで、お近くに楽器店が無いようでしたら、セイレン工房に連絡して下さい。ご相談の上で調整を承ります。

快適なウクレレライフをお過ごしくださいね。(^^)

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