ウクレレ

ウクレレ用ピックアップについて

ウクレレのオーダー時や、あるいはご購入後しばらくしてからピックアップの取り付けのご依頼をいただくことがあります。

現在、市場には様々なウクレレ用ピックアップがあると思いますが、セイレン工房で在庫しているものはかなり限られています。
最近(2025年)ほぼ常に在庫しているのは、

【アクティブピックアップ ボタン電池式】
・Five-O(ファイブオー) 〔 ブランド:L.R.Baggs(エルアールバッグス) 〕 リンク→ https://lrbaggsjapan.com/product/five-o/


【アクティブピックアップ 充電式】
・Acoustic Trio Uke(アコースティックトリオ) 〔 ブランド:Mi-Si(マイサイ) 〕 リンク:https://www.kikutani.co.jp/items/acoustic-trio-uke/


【パッシブピックアップ】
・Seilen オリジナルピックアップ   価格:11,000円(税込)
  (在庫が少ないので無くなり次第取り扱い終了となります。)


各ピックアップには取り付け時に加工調整費がかかります。 16,500円〜


セイレン工房よりも、品揃えの良い楽器店さんの方が様々な種類のピックアップが選べ、取り付け加工もしているところが多いと思います。
是非、楽器店さんで最新ピックアップ事情をご確認されることをおすすめします。

ピックアップの種類について、ひと言解説

ピックアップには「パッシブ」と「アクティブ」があります。

「アクティブ」タイプは音を拾う素子からの微弱な信号を電池の力を使って増幅し、音色を整えてくれます。雑音にも多少強くなります。
一方、パッシブは素子からの信号をそのままジャックに出力するので多少音量が小さくなりますが、電池が要りません。
手間がかからない一方で若干雑音に弱く、楽器からアンプまで長くシールドを繋ぐ場合は注意が必要です。

ブリッジのサドル下に付けるタイプと、ボディの中に両面テープで貼り付けるタイプがあるんだよね?

現在、ウクレレ用ピックアップの多くは圧電素子(ピエゾピックアップ)を採用しています。ピエゾピックアップには、「貼り付けタイプ」と「アンダーサドルタイプ」の二種類があります。

貼り付けタイプ」は、ボディ内部(または外部)に貼り付けて音を拾います。比較的安価でメンテナンスも不要ですが、音質やバランスの調整ができません。ただし、貼る位置によって多少の音色コントロールが可能です。デメリットとして、全体の音を一箇所で拾うため、各弦の音の分離が劣ることがあります。適切な位置に取り付けられれば、手軽に使用できるピックアップです。
音色や音のバランスにあまり拘らない人には使いやすいピックアップですね。

ボディのトップ面の外側に貼り付けて使う、ジャック穴を開けずに済むタイプもありますので、試しに付けてみたいという方にはおすすめですね。(例:FISHMAN ( フィッシュマン ) / SBT-C

一方、「アンダーサドルタイプ」はブリッジサドルの下に設置し、各弦の振動を直接受け止めます。そのため、音圧が強く、各弦の分離も良好です。取り付けの際にしっかりと調整していないと、2弦や3弦などの特定の弦が目立ってしまうことがあります。また、弦交換時にサドルの位置が微妙にずれると音のバランスが崩れることもあります。もし音量バランスが悪くなった場合は、弦を張った状態でサドルを上から押さえ、指で軽く揺すって調整することでサドルとピックアップとの接触が改善することがありますので、試してみてください。

ウクレレのピックアップには、音の拾い方によって異なる特徴があります。音を拾うパーツ(エレメント)も各メーカーごとに工夫されており、楽器店店頭や、お友達の楽器の音色を聞いて自分好みの音色に近いものを見つけると良いでしょう。

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