昨年春、小笠原諸島の母島からタマナの木がセイレン工房に届きました。
日本国内では小笠原諸島と南西諸島にしか自生しない貴重な木、タマナ。別名テリハボクとも呼ばれています。
恐らく樹齢100年は悠に超えるであろうこの樹はずっと母島の人達の生活を見守っていましたが、訳あって昨年切り倒されてしまいました。
たまたまセイレンで以前タマナのウクレレを製作していたことを知っていた方が、なんとかこの切り倒されてしまった木を楽器として生かせないだろうかと当工房にこの話を持ち込んでくださいました。
昨年その木を製材し、乾燥とシーズニングを進めていましたが今回やっと最初の楽器を製作し完成させることが出来ました。
タマナの木の音は優しいけど芯のある、力強い音色で、表面には美しい深みのある杢が見られるのが特徴です。
今年、少しづつ製作を進めて行きますのでご興味のある方はお問い合わせください。
御茶ノ水のウクレレプラネットさんで試奏していただく事も出来ます。