今週末、11月25日、26日に沖縄県糸満市で開催される「沖縄ウクレレ展」に展示販売する4台のウクレレの紹介です。
ビンテージスタイルソプラノ
・SLVS-276 マスターグレードハワイアンコア
100年以上前の古いハワイのウクレレをモチーフにし、セイレンがビンテージタイプのウクレレを作るとどんな楽器になるか、というテーマで製作しました。
この数年はハンドクラフトギターフェスなどでも展示し、いつも真っ先に売れてしまう人気機種です。特に、毎日楽器販売店でウクレレを売っているウクレレ好きなマニア店員さん達からの評価が高く、セイレン工房としても反響を嬉しく思いながら製作しているソプラノです。
今回の1本は、ネックにはノンカーリー(2A)のハワイアンコア。それ以外の部分はヘッドプレート、指板、ボディ、ブリッジまですべて同じ木から切り出したマスターグレードのハワイアンコアを使っています。
塗装は通常のウレタンマットではなく、ラッカーのみで極薄の塗膜に仕上げる事で温かみのあるウッディな音色を作っています。
ボディの縁取り、指板とヘッドプレートのセンターには、手間のかかるロープタイプの飾りを入れました。コアとメイプルの小さな木片を張り合わせ、美しい模様を作り出しています。
ソプラノ
・SLS-614 カーリーマンゴー
すっきりとした色合いの綺麗なカーリーマンゴーを使い、ゴテゴテした飾りにならないようにシンプルなスタイルに作ってみました。
ホンジュラスマホガニーネック。ローズウッド指板。
バインディングはアイボロイドと呼ばれる、うっすらと象牙模様のような縞が入ったアイボリーをボディトップのみに入れています。
丸みのある優しい音色が特徴です。
コンサート
・SLC-286x4 ハワイアンコアxローズウッド
セイレンお得意の「ハイブリッド構造」を採用した、マスターグレードハワイアンコアのコンサートウクレレです。
ハイブリッド構造は、ボディトップバックと違う素材をボディサイド部分に使って音響特性をコントロールしようという試みです。
通常のオールハワイアンコアのボディだと、コア素材の性質上サスティーンが若干少なめ、音の立ち上がりもゆったりめになるのですが、サイド部分をローズウッドにする事ですっきりとした立ち上がりと長いサスティーンを得ています。
ボディの縁取りにはアバロンのラインを入れて、深みのあるカーリーコアとアバロンの輝きが美しい、豪華なコンサートウクレレになっています。
指板にもアバロンのゆったりとしたラインを入れてみました。
テナー
・SLTS-1180Rs 琉球松x縞黒檀
今回、沖縄での展示会という事で一番思いを込めて作ったのがこのテナーウクレレです。
「何か沖縄らしいもの」「沖縄に縁があるもの」という事で頭に浮かんだのがこの琉球松。
細かな経緯は先日アップしたyoutube動画に譲りますが、何年か前の沖縄旅行の際に偶然出会ったとても魅力的な素材です。
一般的な針葉樹である本州の松とは全く違う雰囲気の琉球松は、強度がありしっかりとした太い音色が特徴です。その琉球松に渋みのある木目の縞黒檀を合わせ、指板のインレイには沖縄の伝統的な模様を採用してみました。
是非、沖縄のウクレレファンの皆さんに見ていただきたいウクレレです。
沖縄ウクレレ展について
ウクレレ展についての詳細はこちらのページをチェック!!
沖縄ウクレレ展 2023
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