【ウクレレLow-G化の注意点】
リペアで工房に届いた楽器、たまに4弦をLow-
個人の方からの発送もありますが、
というわけで、ちょっと説明。(^^)
まず、ハイG仕様のウクレレの4弦をローGにする場合、
ナイロンのプレーン弦の場合は4弦がかなり太くなるのでナット溝
Seilenのウクレレのサドルは、各弦ごとに弦とサドルが当たる位置が変わるように調整(補正)してあります。サドルのてっぺんが一直線ではなく少し曲がった形状になっています。出荷時はHigh-Gのセットに合わせていますが、Low-Gのセットにする場合は、4弦とサドルが当たる位置をボディのお尻方向にずらさなくてはならないのです。
とりあえずお試しでLow-Gにする場合は、巻き弦(ワウンド弦)を使うようにするか、
ナット溝を広げた場合はハイGに戻す時にナットの交換も必要にな
音質についてですが、1〜
それでも3弦と巻き弦の4弦の音質の違いが気になるという方には
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【追記】
「なぜ太い弦だとサドル調整をしなくてはならないか」
弦が太くなると、ナットやサドルの接点で弦が素直に折れ曲がってくれなくなります。曲がった前後で弦が「こわばった」状態になっていて、そのせいで実際にきれいに振動する部分が短くなってしまいます。結果、サドルが少し前にあるのと同じ状態になってしまい音程が合わなくなります。
図解しないと分かりにくいかな。。。
アコギやエレキギターでも、太い弦になるにしたがってブリッジサドル位置がずらしてあります。
サドルがすごく低く設定してあって、弦が折れ曲がる角度が浅ければ補正が必要な長さは短くなります。
また、サドル幅を広くして、弦が緩やかに曲がるようにするという解決方法も考えられますね。
スロッテッドヘッドなどはナット部での角度がきつくなるので、太い弦を張った場合理論上では多少音程がずれてきますが、弦を張ってから時間がたつと折れ曲がる角度に馴染んできてずれが少なくなることが予想できます。