僕が日頃楽器作りに使っている木材の話ですが、ここ2年ほどマホガニー材の流通が悪くなっていて、以前は割と安価に購入出来たアフリカンマホガニーでさえもなかなか入って来ない状況です。
ワシントン条約のリストに載っているホンジュラスマホガニーはもっと輸入が難しく、実際のところ最近入って来ているのはホンジュラスの国ではなくその周辺のいわゆる「ホンジュラス地域」のマホガニーが多いようです。
木材の種としては本家ホンジュラス産にかなり近いので楽器用材としては優秀なのですが、最近はそのホンジュラス地域のものでさえ入荷が無い状態が続いています。
Seilenでは標準的にネックにホンジュラスマホガニーを使っているので昨年からあちこちに問い合わせて国内在庫を探していました。
そんな中、「ホンマホ、有るよー」と言う材木商を発見!早速買い付けに来ました。
元は40年ほど前に家具用に輸入されたらしい正真正銘のホンジュラスマホガニー。しっかりと自然乾燥されていて、指で叩いてみるとコンコーンと素晴らしい音が響きます。
たくさん有るマホガニーの山の中から贅沢にきっちり柾目の材を選び出して買い付け終了。ネック、ボディ共にホンマホを使ったとしても楽に100台は取れる量を仕入れました。これでしばらくは安心。
40年寝かされたホンジュラスマホガニー。どんな音色になるか楽しみです!