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ウクレレ

長い梅雨とウクレレのコンディションについて

今年の梅雨は長いですね。なかなか終わりそうにありません。先週だったかSNSで見かけた気象予報士の方も、「いつ梅雨が明けるのか検討も付きません」とぼやいていました。

今日は、湿度とウクレレのコンディションについて書いてみます。

先日お客さまから、「最近自分の持っているウクレレが少し弾きにくいので見てもらえないだろうか」という電話でのお問い合わせがありました。

色々とお話をしたのですが、整理すると気になっているポイントは、
・ネックが順反っているように思う。
・弦高が高めな気がする。

という2点でした。
電話をしながら頭の中でまず気になったのは、梅雨時の高湿度。特に今年はずーっと雨が降り続いていて楽器の木部にもかなり影響が出てきていると思われます。

しばらく電話でお話をして、結果としては梅雨が開けて湿度が少し下がってからもう一度様子を見てご連絡いただけますか、ということになりました。

実際のところ、すぐに送っていただいたとしても即座に調整に取り掛かることは出来ず、工房内を除湿した状態で1〜2週間置いて、木部が標準的な状態(湿度)になってからの調整ということになってしまいます。無理やり乾燥させて調整するよりも、梅雨明けを待ってからの調整が無理がないかなと判断したわけです。

さて、ウクレレのコンディションと湿度はどんな関係があるのでしょうか。

先程のお客さまも、まず現実的に感じているのは「弦高が高くて弾きにくい」という事でした。ネックの順反りに関しては、以前僕がブログに書いたチェック方法をご覧になったということでしたが、細かく伺うとそれほど反っている状態ではなさそうです。

  【ネックの反り具合の確認はこちら↓】

ウクレレの弦高設定ってどれくらい?

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となると、着目すべき弦高が高くなっている原因はどうやらボディ側にありそうですね。

ウクレレのボディは木で出来ています。そして御存知の通り木は湿度を吸収しやすい物質です。

木は湿度を吸うとその繊維方向にはほとんど伸びない代わりに、繊維と直角方向にはかなり伸びて幅が広くなってしまいます。

ところがウクレレのボディには内部に力木(ちからぎ)と呼ばれる補強材があり、トップのサウンドボード(表甲)の繊維と直角方向になるように接着されています。

このためにボディトップの板は湿度が増えても素直に横に広がることが出来ず、仕方無しに上方向(ブリッジ方向)に逃げることになります。すなわち、トップ板が反ってブリッジ部分が上に上がり、弦高が高くなってしまうのです。

このあたりは写真や図が無いと分かりにくいと思いますので、去年の梅雨時に実験した記録がありますのでそちらも参考にしてみてください。

ウクレレと湿度について

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ひとことで言えば、「湿度が高いと弦高が高くなり、弾きにくくなってしまう。」ということになります。特に湿度が70%とか80%の場所に長い時間置いておくとコンディションが変わってしまうと思います。

ただしこれは一時的なもので、湿度が低くなれば元の状態に戻ります。ご安心ください。

とは言え、一時的にでも弾きにくいのは困りますよね。部屋をエアコンや除湿機で除湿し、なるべく湿度が40%〜60%くらいになるよう調整すると弾きやすい状態を保てると思います。人間もそれくらいが快適ですよね。

湿度が下がってもずっと弦高が高いままの場合は、木部の狂いや経年変化が考えられます。ブリッジサドルの高さ調整などで適正な弦高に直すことが出来ますので、ぜひお近くの楽器店などにご相談ください。

もちろんセイレン製品は僕のところに連絡いただいても結構ですよ。(^^)/

 

以下、7月12日付けの市民タイムスコラムより抜粋

 

7月、梅雨。雨の日が続いています。

工房周りの雑草たちは絶好調で生き生きとしていますが、楽器作りとしては毎日湿度計から目が離せない嫌な季節です。
フル稼働の除湿機は半日で水タンクが一杯になり、工房内の湿度は50%程度を目標にしていますがうっかりするとすぐに大きく超えてしまいます。神経質な湿度管理は木材の寸法変化を防ぐためです。

よく「木は切り倒した後も生きて呼吸を続けている。」と言われます。実際は木材が生きているわけではなく、湿度を吸ったり吐いたりする様がまるで生きているようだと表現されるのだと思います。

少し木の話をすると、木材というのは非常に多孔質(小さな穴が無数にある)な構造で出来ていて、そのせいで断熱性、遮音性、調湿性などの優れた性質を持っています。楽器としての音響性能もその複雑な構造によるものです。

梅雨時に問題になるのはその吸湿性。木は空気中の過度な水分を吸ってくれますが湿度を吸うと膨らんでしまうのです。長さ方向にはほとんど変わらないのですが、幅方向では驚くほど寸法が変わります。 楽器の部材用に精密に削った木が、一晩の雨で寸法が変わって使えなくなってしまうこともあります。
湿度が下がれば再び元に戻るのですが、結構長い時間がかかりますし、戻るまでは作業が続けられなくなってしまうのです。それを防ぐために毎日の湿度管理がとても重要になってきます。

7月は楽器作りには過酷な季節なのです。 楽器の音色さえも梅雨時は湿った音になります。カラッと乾いた時期のほうがヌケの良いきれいな音が出るんですね。

早く梅雨明けの気持ちの良い青空が見たいものです。

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