今年、2021年はセイレン工房設立10周年の年です。
2011年夏に、それまで経営していたギター製作会社を手放し、改めて小さな工房で自分自身のものづくりを目指したいと願って始めた工房が10周年を迎えました。
この10年の間にも色んな曲がり角があり、あっちに行ったりこっちに来たりというような事も色々ありましたが、概ね自分が目指した楽器作りの道筋は外れずに歩いてこられたと思っています。
そうやって自分の楽器作りの道に自信を持って歩いてこれたのも、僕が作った楽器を購入し、気に入って使い続け応援してくださる皆さんのお気持ちに支えて頂いたからだと思います。
ありがとうございます。
合わせて私事ではありますが、セイレン工房主宰のタカハシ(私)もこの10月に何と60歳になりました。
すごいですねぇ、60年て。。。 還暦なんて他人事だと思っていたのだけれど…。まぁ確かに、体のキレが悪くなってきたかなぁと言うあたりは60歳という歳を感じることも多くなってきていますね。
そしてまた実は、今年は私がこの楽器業界に入って丸40年という年でもあります。
その昔、20歳を前にして松本市にあった某ギターメーカーに就職。その時点では社長ひとり、僕ひとりという環境で。だからこそ色んなことを濃く学べたのだろうなぁと思っています。感謝。
そしてそのまま楽器製作の世界で右往左往しながらもあっという間の40年。
今まで見守っていただいた皆様のおかげですね、本当に。
お客様、そして先輩諸氏、今まで一緒に仕事をしたスタッフやチームのみんな、そして家族。本当にありがとうございます。
で、前置きが長くなりましたが。。。
10周年感謝特別モデル製作!!
そんなわけで、秋から年末の間までに日頃の感謝の気持ちを込めてスペシャルなモデルを作ろうかなと考えました。
今回は1〜2本だけスペシャルなのを作って、販売は直販のみにしようかなとも考えたんだけど、やっぱりお世話になってる販売店さんにも協力していただけたら嬉しいなと考え相談したところ、有り難いことに快くご賛同をいただき、ハカランダボディのテナーウクレレ6台を製作することとなりました。
楽器の仕様
テナーサイズ
スロッテッドヘッド
Seilenオリジナルペグ 510UK
エボニーヘッドプレート
スペシャルヘッドインレイ(鹿角)
エボニー指板+ツリー・オブ・ライフインレイ
400R指板
白蝶貝サイドドット
ボディトップ材: 販売店スペシャルセレクト
ボディサイドバック: ブラジリアン・ローズウッド
カーリーハワイアンコア ウッドバインディング
アバロンパーフリング
ボディトップ材は、下記の素材の中から販売店さんに選んでいただきました。
ハカランダとの組み合わせで、それぞれ音色の違う興味深い6台になるはずです。
ジャーマンスプルース
イングルマンスプルース
ハワイアンコア
カーリーレッドウッド
シンカーレッドウッド
6台のテナーウクレレは、順調に進めば11月の初めには形になってお披露目ができる予定です。
楽しみにお待ち下さいね!
時間があれば、今回使用する木材の解説をブログでしてみたいと思っています。
トップ材の音色についての動画も撮影してありますので、ぜひ御覧ください。
タッピングトーンという手法で、各々のサウンドボードになる木材の音色を解説しています。