今週末のハワイで開催されるHawaii Ukulele Festival に展示する楽器が完成しました。
以前はウクレレエキシビションと呼ばれていたものが名前が変わって開催されているようです。何となく浦島太郎的な感覚なのですが、参加するのは確か4年ぶりくらいかな?
ここ数年はいつも11月に楽器フェアやサウンドメッセがあってスケジュールが重なっていたため、参加を諦めていたんです。そんな訳で今年は久しぶりなのでとっても楽しみです!
今回の楽器は2台ともテナーサイズ。ショーモデルなので手間はかかるけど見栄えのするダブルカッタウェイを製作しました。
1台目は、カーリーレッドウッドのトップにサイドバックは杢入りの縞黒檀。カーリーハワイアンコアのバインディング。指板も縞黒檀です。
指板とボディの縁取りは細いアルミニウムのラインが入ってキラキラと輝いています。
2台目は、5Aクラスのカーリーハワイアンコアボディ。
オフセットサウンドホールを採用した非対称なデザインです。サウンドホールの反対側にはハイビスカスのインレイ。そしてその上を舞うように12フレット部分に白蝶貝の蝶を配しました。
今回は2台ともスロッテッドヘッドで製作し、Seilenオリジナルの高性能で非常に美しいペグを使いました。このペグは後藤ガットとのコラボ企画でSeilenのカスタムテナーのみに使われるものです。後藤ガットが自社の最高級の製品にのみ使うモデル名、「510」が与えられたウクレレ専用ペグ「510UK」です。ベースプレートの美しい彫刻、無垢の貝から削り出された輝くばかりのツマミが楽器の美しさとマッチしてエレガントな雰囲気を作り出しています。
この2台は海外に向けて髙橋信治の楽器をアピールすべく、Seilenでは無く「Shinji Takahashi」ブランドとなります。