「長野県信濃美術館」というところで開催されていた、「本田宗一郎と井深大 ─夢と創造─」 という展示会を見てきました。
ご存知のとおり日本が世界に誇る「HONDA」と「SONY」の創業者です。お二人はお互いに尊敬しあう親友だったそうです。展示会では、ホンダやソニーの主だった商品やターニングポイントになった製品がたくさん並べられていました。僕の年代だったら誰でも知っている「スーパーカブ」、「S800」、「デンスケ」、「ウォークマン」等々。
スーパーカブは1958年のものと現行のもののデザインがほとんど変わりません。それだけ完成されたオートバイだということでしょうね。
ウォークマンは明らかに僕らの生活を変えたと思います。音楽無しではひと時も居られなかった10代の頃。ウォークマンは僕らの憧れの商品でした。そういえば僕は125ccのオートバイの荷台に「デンスケ」を縛り付けて、イヤフォンで音楽を聴きながら週末ごとに学校の寮と実家の間、100キロほどを走っていました。なつかしー。でもこのウォークマン、当初は「録音機能が無ければ売れるはずが無い」という営業の反対を押し切って発売したそうです。
僕は電気関係の技術屋の父親を持ち、子供の頃から「エンジニア」という職業にあこがれ、笑われるかもしれませんが小学生の時の僕のアイドルはエジソンでした。そんな僕にとって、ホンダやソニーというのは夢のような企業で、高校生の頃は「いつかSONYに就職したい」と思っていました。(ダメだったけど(笑))
昭和の時代。彼らのような天才が居たからこそ、あるいはその超人的な努力があったからこそ僕らの時代や文化は豊かになってきたんだなぁ、と改めて思わされました。
HONDAのロボット、ASIMO。そしてSONYのロボット、AIBO。 本田さんや井深さんの想いを引き継ぐ人たちの夢はほんとに留まることを知らなくて。「創造」という言葉の深さ、大切さを思います。
それにしても本田宗一郎さんの「製品というものは決して嘘ができない。」という言葉は、僕ら物を作る人間がいつも心に置いておかなくてはならない言葉だと思います。