セイレン工房は2016年は本日より営業開始です。
今年も1年間よろしくお願い致します。
早速ですが年初にあたっていくつかお知らせがございます。
【弦の変更】
ティーズウクレレは長年に渡ってその精度と信頼性からハワイ島のペガサス工房のヒロ弦を採用してきました。残念ながら一昨年末にヒロ弦は販売が終了になり、この1年間は在庫分を使ってきましたが先月出荷分でその在庫もほぼ終わり、この1月出荷分からは新しい弦に切り替える事となりました。
今後はティーズウクレレにはオルカス弦を標準で使い、一部の機種(BUのデラックスやオールコアモデル)にはワース弦のBMを使用する予定です。(オルカス弦詳細はこちら)
テナーウクレレに関してはもうしばらくヒロ弦の在庫が有りますが、在庫が無くなり次第にオルカスとワースに切り替わっていく予定です。(3弦が巻き弦のヒロ弦も多少在庫が残っていますので、ご注文時にリクエストしていただければ使用可能です。)
【エレキウクレレシリーズのピックアップ変更】
2008年10月から製作を開始したT's Ukuleleの定番人気商品、ECシリーズ。
当初は国産ピエゾピックアップを採用していましたが、2010年1月からはピックアップを変更しFishmanのAG-Ukuleleを搭載した機種が標準となっています。
残念ながらここ数年の円安傾向が影響して仕入れ価格が5割増し近くになっているため、同じスペックでの製作販売が難しくなってきています。そのためにセイレンでは昨年から新しいオリジナルピックアップのテストを重ね、よりパワーアップできるようにバージョンアップを予定しています。
新しいモデルは今年の4月頃からの発売を予定していますが、詳細な時期や内容についてはまた改めてご案内いたします。
【木材等輸入価格の上昇に伴う価格改定のお願い】
ピックアップの件でも申し上げましたが、ここ数年の円安傾向は海外の資材(パーツ、木材)を主原料としている楽器製作メーカーにとっては状況がかなり逼迫して響いてきています。
2011年頃の1ドル=80円前後だった頃に比べると資材の輸入価格はこの3~4年で5割増しに近くなっています。加えて最近のアフリカ諸国の政治情勢の不安定から木材の安定した確保が難しく、昨年1年間の間でもマホガニーの価格が2割ほど上がっています。
また、ウクレレ製作に不可欠のハワイアンコアの価格もハイグレードのカーリーコアを中心にかなり上がって来ています。(実際はプレミアムカーリーコアはお金を出してもなかなか良いものが入らない状況です。)
このため、セイレンではT's Ukulele(ティーズウクレレ)ブランドの価格改定を検討していまして、こちらも3月中には詳細なご案内を用意し、4月からは新価格での販売となる予定です。
2月末までにご注文をいただいた分は今までの価格での販売となりますので、ご注文をお考えの際はお早目のご検討をお願い致します。
Seilenブランドについては仕様や木材のグレードによってその都度お見積もりをさせていただきますのでお問い合わせください。現在は基本的なソプラノ、セレクテッドホンジュラスマホガニー、UPTペグでの製作で108,000円からとなっています。
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今年も1年間、スタッフ共々より良い楽器製作に向けて技術を磨き、頑張っていく所存でございます。どうかよろしくお願い致します。
セイレン弦楽器工房 代表 高橋 信治