なんだか急に肌寒くなってきましたね。夕べの朝日村では、ストーブを焚こうかと少し悩むくらいでした。結局は少し重ね着して過ごしましたけど。そろそろ薪割りもしとかなくちゃなぁ…。
さて、僕はここ数週間は、楽器フェア向けの展示品の製作に追われています。
久しぶりのルーターワーク。エレキギターとベース。削り出しのトップのものやスルーネックのベースなど、なかなか手間がかかります。写真はベースのネックグリップを削っているところ。
エレキギター製作班が手が回らないので、数年ぶりに僕が作ることにしたのですが、なかなか楽しいです。ウクレレやアコースティックギターとまた違った楽しさがありますね。木の塊を削って、どんどんと形状が変わっていく楽しさ。
このルーターという機械。初めて名前を聞く人も多いと思いますが、楽器製作では色んな場面で活躍する機械です。ハンディルーターという小型のものもあって、個人の工房ではそちらのほうが使う方も多いかもしれません。僕らが使っているのは「ピンルーター」とも呼ばれます。上部についている刃物が、毎分1~2万回転で回り、下部についている「センターピン」というものがガイドの役割をして、いろんな形に削ることが出来ます。
僕はこの機械が好きで(得意で)一人で工房を始めた時も真っ先にルーターを買いました。個人の製作家の方々に、「まず最初、何買った?」と聞くと、その人の楽器製作に対するアプローチの仕方によって最初に買った機械(あるいは電動工具)が違うので面白いです。ある人はバンドソー、ある人はかんな盤とか。
で、この写真のルーターは僕が工房を開いて真っ先に買ったその機械です。僕が買った時点ですでに20年近く使い込まれた中古でしたから、そこから僕とのお付き合いが20年…。
夏も冬も。仕様違いで返品が来て、涙こらえ唇噛みながら仕事した真夜中も、ちゃーんと付き合ってくれた我慢強い相棒です。
この2週間は久しぶりにこの相方と仕事が出来てすごく楽しいです。(^_^)