ウクレレファンの皆様。
いつもセイレン工房、並びにティーズウクレレを応援していただき、誠にありがとうございます。
おかげ様でセイレンも9周年を迎え、今年は10年目の営業となります。
本日はティーズウクレレの今後の生産についてご案内をさせてください。
2000年より製作を開始し、20年間皆様にご愛顧をいただいたティーズウクレレブランドですが、この度諸事情により生産を終了することとなりました。
純国内産ハンドメイドの楽器でありながら、 スタッフのチームワークと効率の良い治工具を駆使しての中量生産により、低コストでの製作を実現し努力を続けてきましたが、人材確保の難しさなどもあってこの数年は1~2名のスタッフのみによる手作業が中心となり、生産コストと出荷価格とのアンバランスが課題となっていました。
また、T's UkuleleとSeilenの両ブランドを継続していく事についても、後継者問題などを考えると難しい点があり、 この先10年20年のセイレン工房の方向性を踏まえ、 今後はSeilenブランドに経営を集中させて行こうという決断となりました。
ティーズウクレレの生産がスタートして20年が経ち、ウクレレ業界の状況や販売価格等も変化しました。ハワイ製のウクレレもブランドが増えましたし、東アジア製などのウクレレの高品質化も進み、今ではウクレレファンの皆様が愛器を選ぶのにも沢山の選択肢が出てきました。
当初45,000円(ソプラノマホガニー SD-100)という価格で販売を開始し、多くのウクレレファンに親しんでいただいたブランドも、ウクレレが普及していく過程の中である程度の役割を果たすことが出来たのではないかと思っています。
2000年からの累計生産本数は、2020年2月時点で8200台を超える数量となっています。これほど多くの皆様にティーズウクレレを楽しみ愛用していただけたことは、私、高橋信治並びにティーズウクレレの製作に関わってきたスタッフにとって大きな喜びとなっています。
この場を借りて今までお世話になったお客様、販売店の皆様、そしてティーズウクレレの製作に関わってくれた素晴らしいスタッフの皆さんに心から感謝しお礼を申し上げたいと思います。
長い間本当にありがとうございました。
セイレン工房は、これからも変わらずより良い楽器を提供し続けられるよう努力して参りますのでよろしくお願い致します。
なお生産終了と最終の出荷時期に関しては、受注状況などにより多少前後する可能性がありますので現時点で確定は出来ませんが、おおよそ5月から6月頃を予定しています。
本日2月8日現在、ティーズウクレレの弊社内での在庫は無く、今後の出荷もすべて受注生産分のみとなります。
新規ご注文に関しては極力対応させていただく方向で考えていますが、状況によっては早めに受注を締め切らせていただく可能性もありますのでご了承ください。
ウクレレファンの皆さんがこれからもずっと、より一層楽しいウクレレライフを送っていただけるよう、いつも願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
画像は2000年2月、ちょうど20年前に製作したティーズウクレレの1号機、ハワイアンコア製のベビーウクレレです。
セイレン株式会社 代表取締役 高橋信治