ウクレレ

ハンドクラフトギターフェス2025 出展楽器の紹介 

いよいよ今週末(5月24日、25日)に迫ったハンドクラフトギターフェス。
セイレン工房は今年も思いを凝らしていくつかのウクレレを製作しました。

少しタイミングが遅くなってしまいましたが、ここでは展示販売する楽器たちの紹介をしたいと思います。
どうぞじっくりとご覧になって、週末にはぜひ錦糸町のマルイ8Fにお越しください。
(*表記してある楽器価格は今回のイベントでの特別販売価格となっています。後日同じ仕様でオーダーいただく場合は金額が変わってくる事もありますのでご了承ください。)

       TOKYOハンドクラフトギターフェス2025公式サイト

では楽器の紹介です。

ソプラノウクレレ ビンテージソプラノ

・SLVS-109/Loco12J キューバンマホガニー ソプラノビンテージ 12J
  • SLVS-109/Loco12J

【 SLVS-109/Loco12J 】
ソプラノ・ビンテージスケール(345mm) 12フレットジョイント
エボニー指板+Locoオーナメントメイプル
ボディ:キューバンマホガニー(ハワイ植林材)
オリジナルLocoデザインローゼット

価格:209,000円(税込み)


・SLVS-109/Loco14J キューバンマホガニー ソプラノビンテージ 14J

【 SLVS-109/Loco14J 】
ソプラノ・ビンテージスケール(346mm) 14フレットジョイント
エボニー指板+Locoオーナメントメイプル
ボディ:キューバンマホガニー(ハワイ植林材)
オリジナルLocoデザインローゼット

価格:209,000円(税込み)

Shinji

このキューバンマホガニーの2本のソプラノは、ボディに対するネック・ブリッジの位置と音色の関係を知っていただきたいと思い製作した物です。
全く同じ材質と形状のボディに、12フレットジョイントと14フレットジョイントのネックをつけています。
ブリッジ位置の違いで音色がどんなふうに変わってくるのかを体験し楽しんでいただければと考えました。

ギターやウクレレなどの楽器では、ボディ形状とブリッジの位置はその楽器の音色に深く関係してきます。
あなたはどちらのウクレレの音色がお好みでしょうか。(^^) 

 


・SLVS-203/Loco ハワイアンコア ソプラノビンテージ

【 SLVS-203/Loco 】
ソプラノ・ビンテージスケール(346mm) 12フレットジョイント
ローズウッド指板+Locoオーナメント白蝶貝
ボディ:ハワイアンコア3A
オリジナルLocoデザインローゼット

価格:22万円(税込み)

Shinji

ウクレレブランドとしてのSeilenの前身でもあるティーズウクレレ。今から25年前の2000年に誕生し、累計で8000本以上の製作販売本数を記録。沢山のウクレレファンの皆様に親しんでいただきました。改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
そのティーズウクレレの1号機は、可愛らしいベビーサイズのコアウクレレでした。
今回製作したコアソプラノは、当時僕自身がデザインしたローゼットと指板エンドのオーナメントを再現し、Seilenのビンテージソプラノとして新たに楽器にしてみました。

 


・SLVS-2430Cm カーリーメイプル/パープルハート ソプラノビンテージ

【 SLVS-2430 】
ソプラノ・ビンテージスケール(346mm) 12フレットジョイント
パープルハート指板
ボディ:ヨーロピアンフレイムメイプルトップ
    パープルハートサイドバック
バインディング:カーリーメイプル
パーフリング:アバロン
UPTペグ

価格:264,000円(税込み)

Shinji

今回たまたまソプラノビンテージタイプが増えてしまったのですが、この1台も素材を眺めてどのサイズが一番似合うかなと考えていた時に、やっぱり小さいのが可愛いいよねぇと頷き合いながら決定してしまいました。
完成してみるとやっぱり可愛らしくて、色合いとサイズが似合っているなと感じてしまいます。
ソプラノ好きなセイレンの二人なのでした。
音色も明るくて、きっといろんな場所に連れて行って皆んなに見せたくなってしまうウクレレだと思います。


・SLVS-2530 ブラックパーム(ヤシの木) ソプラノビンテージ
  • SLVS-2530

【 SLVS-2530 】
ソプラノ・ビンテージスケール(346mm) 12フレットジョイント
ローズウッド指板+コアセンターライン
ボディ:ヤシの木(ブラックパーム)
バインディング:カーリーコア
UPTペグ

価格:231,000円(税込み)

Shinji

ずいぶん前に製作して楽器店さんに販売してもらったヤシの木ウクレレ。
とても硬い素材ながらも、使い込んだお客さまから「凄く良く鳴っている!」という情報が入り気をよくした我々は昨年再び素材を調達し、今年は自信満々での製作となります。
硬く、加工もしにくい素材ながらもその唯一無二の音色はヤシならではのものだと思います。
シャキッと締まり伸びやかな心地よい艶のある音。ガンガン弾いて育ててください。(^^)


ソプラノウクレレ

・SLS-620 マンゴー ソプラノ

【 SLS-620 】
ソプラノスケール(358mm) 14フレットジョイント
ローズウッド指板+ハート白蝶貝
ボディ:ハワイアンマンゴー
バインディング:アイボリーセルロイド
UPTペグ

価格:209,000円(税込み)

Shinji

オレンジ色のストライプが入った、珍しいマンゴー。
今までたくさんのマンゴーウクレレを作りましたが、こんなふうに可愛らしく色が入る木はほとんど無く、僕の経験の中でも数台に留まります。
この印象的な材を引き立たせるために、ローゼットやバインディングはあえてシンプルに!
その代わりに12フレットにはワンポイント・遊び心のハートの白蝶貝を入れて、控えめな中にもキラッと個性が光るウクレレとなりました。
マンゴーらしい柔らかく丸い音色とともにその姿をお楽しみください。


コンサートウクレレ

SLC-2190Es(B) ベアクロウイングルマンスプルース/ワイルドオリーブ コンサート

【 SLC-2190Es(B) 】
コンサートスケール(380mm) 14フレットジョイント
ローズウッド指板
ボディ:イングルマン・ベアクロウスプルーストップ
    ワイルドオリーブサイドバック
バインディング:カーリーコア
パーフリング:アバロン
ローゼット:カーリーコア+アバロン
インレイ:オリーブアバロン 
UPTペグ

 価格:418,000円(税込み)

Shinji

名前の通りワイルドな木目が特徴のワイルドオリーブの木ですがこれほどのカーリーが入ることはとても珍しく、秘蔵コレクションとして取っておいたこの材を、今回ハンクラ向けに思い切って使ってみました。

トップ材には細かなベアクロウが入ったイングルマン・スプルースを合わせ、硬木のサイドバックに針葉樹トップというギターなどの楽器類では王道の組み合わせです。
思った通りぬけの良いすっきりとした音色で、弾いていて「気持ちいい~!」と思わず声が出そうな仕上がりとなっています。
インレイが主張し過ぎないようにとボディバックのエンドにいれたオリーブのツリーインレイもなかなかお洒落な感じにキマリました。(^^)


・SLC-3840 ハワイアンミロ コンサート

【 SLC-3840 】
コンサートスケール(380mm) 14フレットジョイント
縞黒檀指板+カーリーメイプル
ボディ:ハワイアンミロ
バインディング:カーリーメイプル
パーフリング:白黒ライン
ローゼット:カーリーメイプル
インレイ:スター カーリーメイプル 
UPTペグ

 価格:363,000円(税込み)

Shinji

ここ数年、セイレンが注目している木材、ハワイアンミロ。
ハワイでもなかなか入手が難しい木らしく、知り合いのハワイの業者に楽器に使えるミロ材を探してもらったのですが見つからずという状況です。
キメの細かな木肌としっかりとした密度を持つ木で、その音色も芯のある力強さを感じさせます。
今回はカーリーメイプルの装飾と合わせてシンプルに仕上げてみました。
オフセットしたサウンドホールが三日月のように見え、それに合わせて指板には白いホーリーウッドで星をデザインしてみました。


ミニテナーウクレレ

・SLMT-2250/LTD ブラックリンバ ミニテナー

【 SLMT-2250/LTD 】
ミニテナースケール(406mm) 14フレットジョイント
ネック:ブラックリンバ
エボニー指板
ボディ:ブラックリンバ(コリーナ)
バインディング:黒セルロイド
パーフリング:アバロン
ローゼット:エボニー+アバロン
UPTペグ

 価格:385,000円(税込み)

Shinji

こちらもセイレン工房のお気に入りの木材、コリーナ。またの名をリンバウッド。まれに黒っぽい模様が入ったものがブラックリンバと呼ばれます。
比較的軽めな材質の割に曲げ強度がとても強く、製作していてもなんと言うか「グラッシー(ガラスのよう)な繊維」という印象を受けます。
昔1950年代にエレキギターブランドのギブソンがこの材を採用したことでギター好きには有名な木ですが、僕としてはウクレレのような箱ものにとても向いた木だと思っています。

今回はネックもブラックリンバにしたことでより抜けの良いすっきりしつつも力強い響きを実現しています。
見た目も超かっこよくて個人的にも好みですねー。おすすめします。


・SLMT-850Crw/sp カーリーレッドウッド/ハカランダ ミニテナー

【 SLMT-850Crw/sp 】
ミニテナースケール(406mm) 14フレットジョイント
ネック:ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)
指板・ブリッジ・ヘッドプレートも共にブラジリアンローズウッド
ボディ:カーリーレッドウッドトップ
    ハカランダサイドバック
バインディング:黒セルロイド
パーフリング:アバロン+赤白黒ライン
ローゼット:黒セルロイド+アバロン+赤白黒ライン
インレイ:ダイヤ型アバロン 
SGI-510ペグ  ジリコテつまみ

 価格:660,000円(税込み)

Shinji

今までテナーサイズのハカランダウクレレは数多く製作してきましたが、ミニテナーは作ってないかも?ということで企画してみました。
ボディトップには深いカーリーの入ったレッドウッドを選び、かなり以前に作ってあったハカランダネックをストックから見つけ出したのでこれもエイッとゴージャスに使ってみました。
音色的にはこの組み合わせが大当たりで、ハカランダネックボディでグッと音を締めたところにレッドウッドのふくよかな音がプラスされ、乾いた感じのグラッシーな中高音と柔らかく響くレッドウッドトップが最高の響きとなっています。
これ、何年か弾きこんだらすごいだろうなーと思いますね。。。
ハカランダボディの模様がとても美しく、それに合わせてヘッドプレートと指板も選び抜いてとてもゴージャスな1台に仕上がっています。
もちろん、おすすめです!


テナーウクレレ

・SLTSC-296/sp スーパーマスターグレードハワイアンコア テナー

【 SLTSC-296/sp】
テナースケール(432mm) 14フレットジョイント
ネック:マスターグレードハワイアンコア
セイレンシェルロゴ:スパーダーウェブターコイズ(本物です)
指板・ブリッジ:縞黒檀(マッカーサーエボニー) アール指板
ボディ:マスターグレードハワイアンコア
バインディング:セデュア(カーリーオバンコール)
パーフリング:アバロン
ローゼット:セデュア+ダブルアバロン
インレイ:アースインレイ+スパイダーウェブターコイズ
Seilenオリジナル 510UKペグ(彫刻入り+貝ツマミ)

価格:88万円(税込み)

Shinji

いわゆる、クレイジーカーリーコアとか呼ばれそうなホントに緻密で濃ゆいマスターグレードのハワイアンコアを思い切って使いました。
どうせこれを使うならネックも揃えよう!ってんでこれもお宝もののスーパーカーリーコアネック。
それであればせっかくの材が引き立つようにと、自分の技量の限りを尽くして皆さんの記憶に残るような楽器にしたいと思い、色々と盛り盛りにした言わば今のSeilenのフラッグシップとも言える1本です。

ゴージャスなカーリーコアのヘッドプレートには金色の細ラインで囲んだ本物のスパイダーウェブのターコイズ。

ご存知とは思いますが、ターコイズは古くから神聖な石として尊ばれ、悪い運を祓い幸運を呼びつつ、持っている人の気持ちを穏やかにする特別な石と言われています。色が濃く、蜘蛛の巣のような模様(スパイダーウェブ)が入ったものは特に貴重とされます。
楽器の装飾に使うものは練りターコイズのように粉を練って固めたものもよく使われますが、今回のターコイズは完全に本物の石です。切るのが大変でした。。。
このターコイズは指板12フレットのアースインレイの部分にも使われています。

指板には特徴的な模様を持つ縞黒檀を使い、サイドを引き締るべく木のラインを入れ、またサイドポジには金のラインで囲んだアバロンを入れています。目立たない部分ですがキラキラと美しく輝いています。

ボディはラージサイズのテナーシェイプ。存在感も増し、中低音も豊かに響きます。

指板エンドとローゼットは、セイレン標準のスリーポイントではなく、オフセットデザインを採用。大きなカーリーセデュアの三日月とダブルアバロンのラインが目に飛び込んできます。
それに加えて、手間はかかりますがカッタウェイ+エルボーカットを採用したこともあり、カーリーとも合わさってキラキラとしたトップ全体の印象が遠目に見てもハッと目を引くようなデザインに仕上がりました。

塗装は下塗りからすべてラッカーを採用し、グロス仕上げでゴージャスに磨き上げました。
ちなみに、ネック内部にもカーボングラファイトの補強をしっかりと仕込むなど、見えない部分にもきっちりとこだわっています。

思わず説明も長くなってしまいましたが、百の話を聞くよりも実物をとにかく見ていただきたい楽器です。

-ウクレレ