ウクレレ

ストラディバリウス

Yahoo!ニュースなどで記事が出ていましたが、ご覧になりました?「ストラディバリウス3億9千万円で落札!」というニュース。

楽器を作っている人間からするともう「唸るしかない」という(笑)感じですが。
残念ながらご本人はとうの昔に亡くなっているので、このお金を受け取れるわけではないのですが、それにしてもすごい金額。製作した当時は幾らで売ったんだろうなぁ...などと想像してしまうのは、僕が貧乏性だからか。(^_^;)

実際には転売されるごとに何千万円かずつ高くなっていくのでしょうね。それを受け取るのは、往々にして音楽家ではなく、その楽器のオーナーだったりするのでしょうか。昔は、「演奏家が自宅を売り払ってストラディバリウスを買った」なんて話も聞きましたが、4億近い金額となると、もはやいかに優れた演奏家にもそう簡単に出せる金額では無いように思います。
やはりどこかのお金持ちが買って、パトロンとなって演奏家に貸し出すんだろうなぁ。

ま、余計な詮索ですね(笑)

ストラディバリ本人は、生涯に2千とも3千とも言われる数のヴァイオリンを作ったそうです。大型の木工機械など無かった時代にしてはすごい数だなぁと思います。
きっと色んな工夫をして製作の効率を上げていたんだろうなぁ。

例えば、50年間楽器を作っていたと仮定して、生涯に少なくとも2千台。単純計算で年間に40台ですね。1ヵ月に3~4台。すごい勢いです。素晴らしい。
タイムマシンがあるのなら、絶対弟子入りしたい!彼の楽器製作哲学を聞いてみたいです。

ストラディバリウスの音色の秘密は、そのニスにもあるようです。現代の科学で分析しても正体が分からないそうですね。ある分析結果では、ストラディバリのバイオリンに塗ってあるニスからセミなどの昆虫の羽からとった成分が発見され、それが音色の秘密ではないかという話も聞いています。

で、実はですね。(笑)

T'sUkuleleでは、数ヶ月前からその「キチン」という物質を塗料の中に混ぜて音質を向上する実験をしています。内緒ですよ。(^^)

実験では明らかに倍音が豊かになる結果が得られています。問題はやはり手間が増えてしまうということ。でも、なんとか前向きに実験を続けて行きたいと思っています。

まぁ、300年後にティーズのウクレレが3億円で売れることは無いと思いますけど...。(^_^;)

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