ウクレレ

ウクレレの塗装

P6080013sちょっとウクレレの塗装に関する話。

塗装の仕上げ方法は沢山種類があります。
まずは、パッと見た目で判断できる「ツヤ」が有るか無いかの違い。

1)ツヤ消し仕上げ

ツヤ消しのウレタン、あるいはラッカー塗料を使う方法。この中にも100%のつや消しから、ほんの10%、20%ツヤの塗料までいろいろあります。数字が大きいとツヤ有りに近くなっていきます。
また、つや消しに見える仕上げにもオイルフィニッシュのものもあります。コーラウウクレレなどでもオイル仕上げのものを見かけますね。色のついた堅木などはとても美しく仕上がります。

2)ツヤ有り仕上げ

こちらはクリアのウレタン or ラッカーの仕上げですが、トップコートを吹き付けっぱなし(スプレーで塗ります)にするか、スプレーしてから磨いてツヤを出すかで分かれます。
ハワイ製のウクレレは吹き付けただけのものが多いですね。ですからツヤはありますけど、顔や景色などを映してみると若干の凸凹が見られます。
これに対して研磨してから、バフ掛けをしてツヤを出した仕上げ(鏡面仕上げと言います。)は、きれいに景色が映ります。分かりやすい例で言いますと、高級ピアノの黒い塗装が鏡面仕上げですね。自動車の塗装は一見きれいに見えますが、ほとんどが吹き付けしただけの仕上げです。

薄い塗膜で鏡面仕上げをするには、0.1ミリをコントロールする微妙な研磨とバフ掛けのテクニックが必要です。通常は1000番から1500番くらいまでのサンドペーパーで根気良く研磨をします。

というわけで、画像はSD-260pfの鏡面仕上げバージョンです。木の葉が映りこんでいるのが分かります?鏡面仕上げにするとアバロンなどのインレイもいっそう引き立ちますね。

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