生まれ変わったオーク材。ウイスキー樽からウクレレへ。

2019年初め ウイスキーの古樽のリユース材を販売してるサイトを見つけたので早速購入。
届いたばかりの樽材はほのかにウイスキーの香りがして、眺めてるだけでもちょっと幸せな気分。
その表側はタガが嵌っていた跡が残り、内側は黒く焦げています。

届いたばかりの樽材。表側はタガが嵌っていた跡があります
内側はご覧のように黒く焦がされています。

おいしいウイスキーを造るためには樽に幾つかの条件が必要だそうです。
・オーク材で作られていること
・内部を程よく焦がしてあること

オーク材には特別な成分が何種類も含まれています。その成分であるリグニンやポリフェノールなどがウイスキーの原酒の中に溶け出していくことで独特のバニラ香や琥珀色を作り出します。そしてその成分がうまく溶け出すためには「チャー」と呼ばれる、樽の内部を焼いて焦がす作業がとても大切になるそうです。興味深いですね。(参考文献:All About「ウイスキー熟成樽の、内面を焦がす理由」

なるほどなるほど。オーク材はそんなに特別な木だったんですね。しかもそれを焦がして使う。昔の人達はどうやってそんなことを学んだんでしょうか。不思議です。

「のんびり乾かしてから製材して…」と思っていたのですが刻んじゃったほうが乾燥も早そうなので早速再製材。

電動カンナで表面のカーブを削ります
樽材のカーブに沿いながら均一な厚みに切り出します。これがなかなか難しい!

挽き割ったオーク樽。うまく切れれば3.5ミリの板が4枚取れます。
挽き割ったオーク材は、少し熱をかけながら真っすぐに延ばし、しばし寝かせます。

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5月。乾かした樽材からコンサートサイズのウクレレが誕生しました。

樹齢100年前後の良く木目の通ったオーク材が製材されてウイスキー樽になる。
そして数十年の間、味わい深いウイスキーを醸しながら静かに眠り続けます。

樽材としての役目を終えたオークは樹脂などの成分が程よく抜けて乾き、含水率も下がりよく枯れて安定した状態です。

セイレン工房で再製材されたオークは、新しいオーナーの心を癒やすべくウクレレとして生まれ変わりました。
また数十年の間、良い音色を奏でてくれることでしょう。

仕様:
・ホンジュラスマホガニーネック
・ローズウッド指板、ブリッジ
・UPTペグ
・ウイスキーオークボディ
・塗装は木の肌触りを活かすため、極薄のラッカーでオープンフィニッシュ(目止めをせず、導管をフィラーで埋めない仕上げ)に仕上げました。

完成したコンサートウクレレ。
仕上がったばかりはサウンドホールからほのかにウイスキーの香りが漂います。


10年くらい前に製作したティーズウクレレの樽レレ。
サントリーの山崎が入っていた樽材を使い、受注生産で100台以上販売しました。

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